当サイトを訪問いただきありがとうございます。
さて、いきなりですが質問です。あなたが街角を歩いているとき、某テレビ局の取材クルーに呼び止められました。
「量子コンピューター導入の技術的課題について、どうお考えですか?」
そのように問われたら、あなたはすぐに答えられるでしょうか。
その分野に通じていなければ、回答するのは難しそうです。
ところがこの質問が「現代の教育の課題について、どうお考えですか?」だったとすれば、多くの人が何かしらの意見を口にできるのではないでしょうか。
なぜなら教育は誰もが一度は経験しているものだからです。
専門的に教育学を学んだことがなくても、自分の体験に基づいて語ることができる。教育は、私たちにとってとても「議論しやすい」テーマなのです。
しかし、その議論しやすさには落とし穴もあります。自分の経験をそのまま基準にして、物事の良し悪しを判断してしまいやすいという点です。
居酒屋での談義であれば、それは大きな問題にはならないでしょう。けれども、その判断が政治的な意思表示や制度設計に影響する場合はどうでしょうか。経験やイメージだけで入試制度や教育方針が決められてしまえば、思わぬ弊害を生む可能性もあります。
だからこそわたしたちは、市民として「経験やイメージに基づく」危うさを自覚しておく必要があるのではないでしょうか(これは自戒も込めています)。
自分の経験から判断すること自体は、決して悪いことではありません。けれども、自分とは異なる視点を知ろうとする姿勢もまた、社会を形づくるうえで大切なのではないでしょうか。
本サイトでは、できるだけやさしい言葉とイラストを用いて、教育のさまざまな論点を紹介しています。内容はあくまでエッセンスにとどまりますが、より深く学びたい方のために参考文献も紹介しています。
わたし自身もさまざまな視点に触れながら、学び続けていきたい、サイトとともに成長できればと思っています。
